飛んではやぶさ君の雑記ブログ

鳥が高い空を飛ぶように、魚が自由に泳ぐように、自分らしい人生を描くためにビジネスマインドやスキルアップ、趣味(旅行や写真)について書いています。

【カメラ初心者向け】ボケた写真も自由自在!Sony α7ⅱで撮るマニュアル撮影の方法

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こんにちは、飛んではやぶさ君です。

 

今回は僕の趣味の一つである一眼レフカメラの写真の撮り方について書かせていただきます。

 

目次

  1. マニュアル撮影は楽しい
  2. シャッタースピード/絞り/ISO感度
  3. 場面で使い分けるシャッタースピード(SS)
  4. 表現がガラッと変わる絞り(F値
  5. 明るさの補填と表現を変えるISO感度
  6. 「明るさ(適正露出)」を基準に撮ってみる
  7. シャッターを押した数だけ上手くなる

 

tonde-hayabusakun.hatenablog.com

 

1.マニュアル撮影は楽しい

僕は友人にマニュアル撮影の楽しさを教えてもらいました。過去は、ミラーレスカメラのオート設定でも十分に楽しめていたのですが、マニュアル撮影の方法を知り、自分の意図する写真を撮れるようになったことで、さらに写真撮影を楽しめるようになりました。

 

  • 一眼レフを買ったけど、まだ使い勝手がわからない
  • オート撮影のみでマニュアル撮影ってよくわからない

 

そんな方のマニュアル撮影に挑戦するキッカケになればと思い書かせていただきます。僕はSony α7ⅱを愛用していますが、基本的な考え方はカメラのメーカーや種類を問わず、使える知識なのでぜひ参考にしてみてください。

※僕は普段、「M:マニュアル露出」を使って撮影していますので、今回はそのモードをベースにご説明します。

 

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2.シャッタースピード(SS)/絞り(F値)/ISO感度

今回ご紹介する設定は、以下3つとなります。

 

シャッタースピード(SS)は文字通り、シャッターが開いて閉じるまでのスピードを指します。絞り(F値)はシャッターの開く穴の大きさです。ISO感度とはデジタルカメラが光をとらえる能力を表す値です。それぞれの設定を変えることで、写真の表現を変えたり、光量の影響を受けます。これらの値を手動で設定することで意図する写真を撮ることができます。次トピック以降で一つひとつの設定について補足していきます。

 

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3.場面で使い分けるシャッタースピード(SS)

シャッタースピード(SS)は、シャッターが開いて閉じるまでのスピードです。そのスピードが早ければ早いほど撮影対象の一瞬を切り取りやすくなります。一方で、カメラはシャッターの開いている間に光を取り込むので、シャッターの開いている時間が短かければ短い分ほど写真は暗くなります。

 

逆に、シャッタースピード(SS)を長めに設定すると、より多くの光を取り込むため写真は明るくなります。ただし、シャッターをより長い時間開けておくことになるので被写体が動いたり、手ブレなどで写真がブレやすくなってしまいます。

 

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オートモードで夜景を撮影したときに、よく見ると被写体がブレてしまっているなんてことありますよね。その原因がまさにシャッタースピード(SS)です。オートモードでは光量が少ないと判断して、適正な露出を確保するためにシャッターを長めに開く設定になることが多いのです。


では、それぞれの設定がどんなときに使い分けたらいいのかをお伝えします。

 

シャッタースピード(SS) 速い 】
  • スポーツ
  • 動物
  • 動くもの

 

シャッタースピード(SS) 遅い 】
  • 動かない物(料理など)
  • 夜景

※どちらも三脚は必須


撮影対象が動いているスポーツやペットの猫、子どもなどを撮る場合には、しっかりとその姿を捉えたいですよね。その場合は、シャッタースピード(SS)を速くに設定することで、被写体をブラさず捉えることができます。

 

一方で、光量の少ない夜景や静物撮りで光を補填したいという際は、シャッタースピード(SS)を遅く設定することが有効です。また、動いているものを流れで表現したい場合にも活用できます。以下写真は、シャッタースピード(SS)の設定によって滝の流れの見え方が変わる例を挙げています。

 

シャッタースピード(SS) 速い>

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シャッタースピード(SS) 遅い>

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ただ、シャッタースピード(SS)を遅くすると、手ブレしてしまうリスクも増えます。夜景など、光量がたくさん必要な撮影の場合には、三脚など、カメラを固定できるツールを用意しましょう。

 

4.表現がガラッと変わる絞り(F値

絞り(F値)はシャッターの開く穴の大きさです。絞りで変わる表現は一言で言うと「ボケる」です。一眼レフカメラを買ったなら、自由自在に写真を暈すことができたらカッコいいですよね。マニュアル撮影の醍醐味の一つです。

 

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絞り(F値)は、低ければ低いほど焦点範囲は狭くなり、ボケます。逆に高ければ高いほど焦点範囲が広がりボケません。どんなシーンで使い分けるかは以下をご覧ください。

 

【絞り(F値) 低い ボケる 】
  • 写真で伝えたいメインを明確にしたい
  • 人物
  • 料理の温もりや、花の柔らかさを伝えたい
【絞り(F値) 高い ボケない 】
  • 全部にピントが合っていてほしい!全部が主役
  • 会席料理
  • 集合写真
  • 風景

 

<絞り(F値) 低い ボケる>

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<絞り(F値) 高い ボケない>

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同時に露出については、低ければ明るく、高ければ暗くなります。後ほど纏めますので話を続けます。

 

5.明るさの補填と表現を変えるISO感度

ISO感度とはデジタルカメラが光をとらえる能力を表す値です。詳しくはwikipediaなどを見ていただければと思うので、ここでは概念だけお伝えします。ISO感度は、以下2点にて意識して使うことを覚えておいてください。

 

  • 適正露出を補うために調整する
  • 写真の滑らかさ、粗さを表現したい場合に調整する

 

適正露出を補うことについては次のトピックにてお話をさせていただきます。

 

ISO感度は、値が低いほど、滑らかな表現になり、値が高ければ写真に粗さを表現することができます。シーンの使い分けは以下です。

 

ISO感度 低い 滑らか 】
  • 屋外の撮影や、明るいシーンでの撮影
  • 人物の肌や、陶器の滑らかさなどを伝えたい
ISO感度 高い 粗い 】
  • 屋内の撮影や、夜など、暗いシーンでの撮影
  • 夜のダンスフロアで踊る人をブレずに撮りたい
  • バーのような暗いシーンでブレずに撮りたい
  • あえて画質を粗くして、ザラ付き感を出したい

※基本的にはISO感度の値は低い方がいいです

 

6.「明るさ(適正露出)」を基準に撮ってみる

ここまででシャッタースピード(SS)、絞り(F値)、ISO感度の設定の特徴とシーン別の使い分けについてご紹介してきましたが、それぞれの設定の具体的な数値を入れて纏めると以下のようになります。

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それぞれの特徴やシーンを考えて設定すると、写真の明るさに影響を与えます。また、撮影場所によっても影響を受けます。昼間の屋外であれば、太陽光によって露出は十分に担保され明るい写真が撮りやすくなりますし、屋内の撮影になると途端に光が足りなくなって暗い写真になってしまいます。

 

表現もシーンも明るさも気にしないといけなくて大変、と思うかもしれません。確かに慣れるまでは大変ですが、撮り方として基準となる標準設定を決めて、そこからシーンや撮りたい設定を組んでいくやり方であれば、比較的入りやすいと思います。

 

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シャッタースピード(SS)を1/60、絞り(F値)を5.6、ISO感度を400にて設定します。その時点の画面上の「露出補正」の値を確認しましょう。

 

この値がプラスの場合(+0.5、+2.0など)、光量が十分にあり明るい写真を撮ることができます。屋外で晴天の場合などはこのような状態になります。その状況で、風景など広く景色を撮りたい場合には、絞り(F値)ではなく、シャッタースピード(SS)を1/60よりも速くして光量を調整します。「露出補正」が「0」になったらその設定で撮影してみましょう。

 

また、もしマイナスの場合(-0.3、-1.0など)、十分な光量がないので暗い写真になってしまいます。屋内や夜間などはこのような状態になりがちです。例えば、その中で人物にフォーカスを当て、まわりを暈したい場合には、絞り(F値)を5.6よりも低く設定しましょう。そうすることで「露出補正」を「0」に近づけることができます。

 

先ほど、ISO感度は「適正露出を補うために調整する」と紹介しましたが、シャッタースピード(SS)と絞り(F値)で「露出補正」を調整してもどうしてもマイナスになってしまう場合には、ISO感度の出番です。高く設定することで、「0」に近づけましょう。

 

ただし、あまりISO感度を高くし過ぎてしまうと、写真が荒くなってしまうので800~1000程度に押さえることをおススメします。

 

このように「明るさ(適正露出)」を基準に撮ってみるというやり方がマニュアル撮影の導入としてはオススメです。暈した写真を撮りたいなど写真の表現を変えたい場合にも、絞り(F値)を低くしたうえで、ほかの設定で光量を調整して、適正露出に調整すればいいのです。

 

設定が分からなくなってしまった場合には、また標準設定まで戻したうえで設定を調整していきましょう。

 

7.シャッターを押した数だけ上手くなる

この記事を通して難しいなという印象かもしれません。

 

ただ、安心してください。最初からマニュアル撮影を上手くできる人はいません。僕も最初はまったくチンプンカンプンでした。ただ、「暈した写真を撮りたい」「思う通りの写真を撮りたい」という一心でシャッターを押して練習をして、反復練習をして慣れていきました。

 

昔のカメラはフィルムカメラでした。シャッターを押すたびにフィルムは消費され、それなりのコストがかかりました。現在は技術も進み、デジタルカメラが主流となり、幸いなことにいくらシャッターを押してもコストはかかりません。練習し放題なのです。

 

何千回、何万回シャッターを押しましょう。ファインダーを覗き、いろいろな設定を楽しみながら撮りましょう。そうすることで、マニュアル撮影は体得できますし、何よりも写真撮影がより一層楽しくなります。

 

マニュアル撮影のある生活は、今からの自分自身の投資次第ですぐにでも訪れます。この記事があなたのマニュアル撮影生活スタートのキッカケになれば幸いです。

 

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