【マネージャーへクラスチェンジするための4つの法則(前編)】自分の得手・不得手を知る/できない自分をさらけ出す
はじめまして、飛んではやぶさ君(@flyingfalconkun)です。
30代で新卒入社の広告会社でマネージャー(部長)をさせてもらっていま す。職種は営業を経験した後、現在は商品の企画、 運用を行う部署の責任者です。現在部下は21名持たせてもらっていて、一部プレイヤーとしても業務を兼務しています。
このブログは仕事や趣味など、 僕がこれまで経験したことや感じたことを共有させてもらって、 少しでも
「共感した」
「そんな考え方もあるんだ」
と参考にしていただけたら嬉しいと考えています。
さて、今回のテーマは「プレイヤーからマネージャーへクラスチェンジするための4つの法則」と題して書かせていただきます。
僕は28歳からマネージャーをさせてもらっていますが、 最初の2年ほどは全然うまくいかず、本当に苦労しました。 今振り返っても、 10年以上の社会人人生で最も辛かった時期だと思っています。
それは何故か。部下がまったく僕の言うことを聞かず、 信用もしてもらえなかったからです。
その部下はものすごく優秀で仕事は完璧にこなします。 ただ、上司のマネジメントに関しては高い期待を寄せていて、 僕がそれに応えられていなかったのです。 その期待に応えようと自分なりにチャレンジしてみるのですが、 これがことごとく撃沈。。。 ドンドン何をしたらいいかわからなくなって、、、
とまぁ、、、 この奮闘記の話をし出すとそれだけでひとつ記事が書けてしまうの で、それはまた別の機会に。
その辛い時期から抜け出した( 僕としてはクラスチェンジできたと思える)マネージャーにとって大事な、必要なことをご紹介します。
マネージャーにクラスチェンジするための4つの法則
- 自分の得手・不得手を知る
- できない自分をさらけ出す
- 目指すべき理想を語る
- 発言と行動を合わせる
自分の得手・不得手を知る
あなたなりの方法がきっとある!自己分析の重要性
当時僕の上司は、 リーダーシップをもってメンバーを引っ張りながら、ただ、 独裁的ではなく、対話をしながら叱咤激励が出来る方でした。 また、自分の不得手な点については、うまく甘え、 メンバーに仕事を依頼できるような存在。一言で言うと、 良い意味で「人たらし」でした。
マネジメントがうまくいってなかった当時、今思えば、 彼を無意識に真似ていたんだと思います。
後で気づいたのですが、僕は彼の「 僕がアンテナを張って見える範囲でのマネジメントの真似事をして いた」だけだったのです。 彼が裏でどんなコミュニケーションをとって、 僕が見ていたコミュニケーションを成立させていたかをまったく考 えられていませんでした。 表で見えていたマネジメントだけを模倣しても上手く行くはずがな かったんです。
僕は上司に相談しました。返ってきた答えは「自己分析をしろ」 でした。就活以降、まったくしてこなかった自己分析。 そのワードに懐かしさと億劫さを感じてしまいましたが、 騙されたと思ってやってみました。
自己分析の具体的な方法はまた別途書こうと思いますが、 そこで僕が得意とすること、 不得意とすることが具体的にわかってきました。
不得意から見えてくる課題を明確にしよう
【得意なこと】
- じっくり考えて答えを出すこと
- 資料をわかりすく作ること
- 数字分析
【不得意なこと】
- 瞬発力をもって切り返すこと
- 相手を引き込むプレゼンテーション
- 商品や納品の管理
覚えている限りの小学校から、中学、高校、大学、 社会人とどんなことを経験して何をした時に嬉しかったのか、 どんなことが好きだったのか。 考えると徐々に自分の得手不得手が見えてきました。
そして、 部下や周りに言われて来たことと僕の不得手を照らし合わせると、 僕の課題が見えてきました。
不得意なことから見えてきた課題
→
- 瞬発力をもって切り返すこと
その事象について想定される質問などを十分に考えきれていなかっ た
→自分自身が納得して、魅力を発信できる構成、
- 相手を引き込むプレゼンテーション
それを伝えられるシナリオの準備が足りていなかった
→管理業務の重要性の認識が足りず、
- 商品や納品の管理
業務の優先順位を間違えていた
周りを見渡すと、僕が課題で上げていることをなんなくこなす人たちがいます。 自分がそれをできると思って実施しても、 結局できないことを思い知りました。であれば、裏で努力するしかありません。商談中、 瞬発力をもって切り返せないのであれば、できる限り「想定外」 を「想定内」にするように質問やカウンターに対しての準備をし、 備えるしかありません。
プレゼンテーションについてもどういうシナリオで商談やプレゼン を持っていきたいかを考えて、それに沿う裏づけを加えたり、 話しやすい構成にするかを十分に考えるようになりました。 お陰様で今では100社の企業の前で定期的に講演をさせていただ けるまでになりました。
管理業務についても、これまでは軽んじる傾向にありました。 ただ、部下には強要していたので、 それではうまくいくはずもありません。 業務の優先順位が間違っていることに気がつきました。
急がば回れ!まずは自分自身と向き合うこと
自己分析をして得意・不得意を知り、 それらを課題と照会することで、自分ができていること、 できていると思い込んでいることがクリアになります。
マネージャーは部下に見られる立場です。まずは自分を知って、 自分がどう見えているのか、何が得意なのか、 不得意なのかを把握することから始めることがとても大事です。 自己分析をすることで、 まずは自分自身に向き合うことがクラスチェンジへの第一歩と言え ます。
できない自分をさらけ出す
できない自分をあきらめる
自己分析をして、自分の得意、不得意を洗い出す過程で、同時に、 部下や上司に言われてきたことを並べました。
- 「言っていることとやっていることが違う」
- 「お願いしたことをやってくれない」
- 「もっと部下を見てほしい」
列挙していたら目を伏せたい内容ばかり。恥ずかしい。 今でもそうなので、 当時の自分の心情は思い返そうとしても脳に蓋をされているかのよ うに振り返ることができません。 それだけ自分の中で計り知れない時期だったんだと思います。
「自分ではこんなにも考えてやってるつもりなのに、 なぜ届かない」
まさにこんなことを考えていたと思います。 その場から逃げ出したかったですし、 会社を辞めようと何度も思いました。打開策もわからず、 自己分析と課題の照らし合わせの中で導き出した答えは「 できない自分への諦め」でした。
できないことは何周回ってもできないこと。 これを変にできるとか、やっているとか言ってしまう、 振舞ってしまうからややこしくなる。周りが冷めてしまう。 であれば、つまらぬプライドは捨てて、 できない自分を許容してそれを伝えることをすることに気づいたの です。
代わりに得意分野はやりきることが求められる
僕は新しいメンバーが加入したり、 自分自身が異動をした場合には、必ず自分の「得意なこと」「 不得意なこと」を一番最初にメンバーに伝えることにしています。 これをすることで少なくとも言ってることとやってることの矛盾点 やギャップが起きないようにします。
ただ、これは言ったからには特に「得意分野」 についてはしっかりとやりきる責任が生まれます。極端ですが、「 できないことが多い」「できないことが言い訳に映る」 では周りは不安に思ってしまいますし、ついてきてくれません。 しっかりと周りに伝えることで後から発覚するというデメリットは 防げますが、その分「得意分野」ではやりきること、 部下から頼られる存在にならなければならないという責任が生じま す。
できない自分をさらけ出し、ありのままの自分を許容してもらう。 外から見えている自分を正確に理解していると、 これは実現可能なこととなります。
今回は、プレイヤーからマネージャーへクラスチェンジするための4つの法則(前編)を書かせていただきました。
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