飛んではやぶさ君の雑記ブログ

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【マネージャーへクラスチェンジするための4つの法則(おまけ)】判断基準を設けることが近道!決めきることの重要性とは

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こんにちは、飛んではやぶさ君(@flyingfalconkun)です。

前回まで「マネージャーへクラスチェンジするための4つの法則」と題して書かせていただきました。ただ、どうしてもお伝えしたい5つ目の項目を書きそびれてしまいました。今回はもうひとつの僕が思うマネージャーで大事なことを書かせていただきます。

 

tonde-hayabusakun.hatenablog.com

マネージャの業務は「決めきること」

「マネージャーの業務を一言で表すと?」

 

僕はこう聞かれたら「決めきること」と回答します。それだけ判断することはマネージャーにとって重要なことだと認識しています。

 

もちろん、決めること自体はプレイヤーでもできます。ただ、ここでいうマネージャーの決めきるは大きな責任が伴う判断のことを指します。プレイヤー時代の判断は往々にして、何かあってもその個人に還ってくることが関の山ですが、マネージャーになるとそうはいきません。裁量が大きくなればなるほど、部下やメンバーにも影響を及ぼすことが多くなります。いいことも悪いことも判断した本人だけでなく、周りのメンバーを巻き込むことになります。

 

また、0:100で判断できる内容はさほど多くありません。時には50:50のようなどちらもメリットデメリットがあるような局面で判断を求められる場合があります。マネージャーの真価はここで問われると言っても過言ではありません。

 

僕はマネージャーになりたての頃、この判断ができませんでした。いや、判断はしていましたが、周りが納得するような理由を並べることができませんでした。

 

  • 「なんとなく」
  • 「相手が求めてきたので」
  • 「すぐ判断しなければならないと思ったので」


恥ずかしながら、当時はこんな理由で理不尽な要求も飲んでいるケースがあったと思います。周りの部下や関係者から「言っていることとやっていることが違う」と判断されてしまうのは無理ありません。僕は決めれば決めるほど底なし沼にハマっていくような感覚を持っていました。どう決めるか、何に向かって決めるかがわかっていなかったのです。

僕が今判断するにあたってのチェック項目をご紹介します。

  1. 「判断に足り得る情報を取得しているか」
  2. 「他人にアウトプットできる判断理由があるか」
  3. 「背徳感のない判断になっているか」

判断基準① 判断に足り得る情報を取得しているか

まずは、判断に足り得る情報の取得がとても重要です。判断が伴うことになった背景や理由、この判断の先にあるもの、選択肢のメリット、デメリット、選択に紐づく関係者の感情など。挙げたらキリがありませんし、その場その場で必要事項は変わってきますが、判断に足り得る情報がなかったり、足りない場合は、ミスジャッジに繋がりやすくなります。

 

よく早く判断してほしいなどと求められるケースはありますが、早く判断することとその場の材料だけで判断することは異なります。早く判断する場合は、限られた時間内でできるだけ情報を集めればいいのです。また、交渉相手は往々にして、早めに判断してもらいたいので、必要以上に急かせたり、早いスケジュールを求めてきたりします。その勢いに負けて、その場だけで判断することはとても危険です。余程のことでない限り、今この場で決めてほしい事象はないはずです。僕は少なくとも、判断に足り得る情報に欠ける場合には「今この場では決めきれませんので一度持ち帰らせてもらいます」と交渉相手に伝えることが多いです。昔はその場で決めきるビジネスマンに憧れたものですが、それで失敗してきた過去もあります。格好良さを求めて軽はずみな判断をすることはリスクでしかないことを学びました。できる限り判断に足り得る情報を取得してから判断するように努めています。

判断基準② 他人にアウトプットできる判断理由があるか

僕は、周りのメンバーに事象ごとに判断の理由や基準を話すようにしています。マネージャーというポジションなので、一人だけで事象が発生して一人で判断することは稀であり、基本的には部下の関わる事象において、最終判断を下します。

 

その際は、できるだけ関わった人間に判断に至る思考のプロセスを話すようにしています。「会社として、今ここで金額イレギュラーを承認することで、今は損でも今後大きな契約につながる可能性があるので判断した」「●●さんに今後この商品をより売ってもらうためには、ここで恩を売っておくのが得策だと考え判断した」など、どういうポイントを踏んでこの結果に至ったのかを説明します。

 

この工程で得られるメリットは以下です。

  • 部下に判断に必要な材料を理解してもらう
  • 部下に思考のプロセスを知ってもらう
  • 自分の中で判断を整理し、関係者と共通認識を持つ

 

決めてしまえばあとは気にしない、判断理由も伝えないというマネージャーもいるかもしれませんが、僕にはそれができません。そもそも他人に説明できない判断など、判断ではないと思っています。何かを判断する際は、ぜひ判断理由を聞かれた時に明確にアウトプットできるかどうかという基準を設けてみてはいかがでしょうか。

判断基準③ 背徳感のない判断になっているか

僕はウソをつけません。

いえ、ウソです。ウソはつけます。ややこしいですね。

 

言いたいこととしては、ウソや自身にやましいことがあるときは僕は自責の念に囚われます。そして他の判断が冷静にできないことが多くなり、ミスに繋がりやすくなってしまうのです。なので「背徳感のない判断になっているか」は自分の中では大きな判断基準となっています。言い換えると、「人間として正しい判断か」とも言えるかもしれません。

 

例えば、AとBと自分という登場人物がいて、明らかにAの過失でトラブルになった場合、本来はAがその責任を負うべきですが、Aと結託してBに過失があったように自分も立ち回る。このような立ち回りは明らかに事実と異なり、大なり小なりウソの上に成立した虚偽の世界となります。

 

僕も昔は自分に都合のいいように立ち回り、ウソをついたこともあります。ただ、その顛末の多くは決して気持ちの良いものではありませんでした。ウソはウソを呼び、どんどん八方塞がりに陥りました。ウソのシナリオの矛盾点がないように考え、想定外の指摘に恐怖したのを覚えています。

 

そして注力すべき、より多くのことがその件に集中する余り疎かになってしまう。これでは本末転倒ですよね。

 

僕は小さい人間なのかもしれません。「ある程度のウソも必要」と考え豪快に進む方もそれはそれで一面の真実だと思います。ただ、どうにも僕の性には合いませんでした。マネージャーになってからは特に思います。自信をもって部下に背中を見せられるか。これがイエスと言えることが、部下と対等に接することのできる条件だと考えています。日々の判断が背徳感のないものになっているのかは僕にとってとても大事な指標となっています。

マネージャーの仕事とは

マネージャーの仕事は「決めきる」ことだと思っています。

 

決めるまでのプロセスは様々あります。自分一人で決めるケースもあれば、部下と協議のうえ決めることもあると思います。ケースバイケースだと思いますが、僕は判断に足り得る情報を取得するために部下や関係者と思いっきり協議していいと考えています。それで自分自身が自信を持ってこれだと言える判断ができるのであれば、それは必要な工程です。

 

決めないマネージャーは論外ですが、僕の周りにも悲しいかな一定数います。最後の最後まで選択肢を残したがる方がいます。その時僕はとても残念に思います。僕ですらそう思うのですから、直下の部下からどう見られているのかは想像に容易いです。もしあなたが思い当たる節があるのであればぜひ「決めきること」を意識してみてください。部下が立場上できない判断はマネージャーがすべき。これができれば、プレイヤーからマネージャーへのクラスチェンジをさらにもう一歩、あなたは果たすことができます。

 

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