飛んではやぶさ君の雑記ブログ

鳥が高い空を飛ぶように、魚が自由に泳ぐように、自分らしい人生を描くためにビジネスマインドやスキルアップ、趣味(旅行や写真)について書いています。

【マネジメントに悩むマネージャー必見】部下の考え方と姿勢を知るコツとは!?部下の出生から知るマネジメント

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こんにちは、飛んではやぶさ君(@flyingfalconkun)です。

今回は「部下の出生から知る」重要性についてお伝えしたいと思います。

 

  1. 目からウロコの体験
  2. なぜ必要か
  3. 何を、どんな場面で聞いたらいいのか
  4. どう活きてくるか
  5. 個別アプローチで気づきを与えよう

 

1.目からウロコの体験

僕が営業のプレイヤー時代に衝撃的な経験をしたことをお話しします。当時、同じチームの先輩と飲みに行くことが多かったのですが、ある日、その先輩と熱く語り、気づいたら夜通し飲んでいました。

 

夢中になって話していた内容は、僕の出生から今までの生い立ち。僕がどんな人生を歩み、どんな経験をしてきて今に至るのかを事細かにヒアリングされたのです。どういう親のもとに生まれたのか、家族構成や兄弟構成は、学生時代の経験や恋愛遍歴に至るまで、僕の人生をなぞるように細かく聞かれたのを覚えています。

 

「なるほど、お前は長男で学生時代のその経験があるから、今の考え方になってるんだな、納得いったわ」
「お前が周りに気をつかうのは小学校のときのその経験が影響しているのかもな」


などと僕が話すことに対して、今を紐づけて先輩は納得していました。

 

出生から聞いてその人の人となりを知るなんて。僕はただただ目からウロコでした。飲みの最後に先輩から「仕事を始めてからの数年の状況だけではその人は計り知れない。生まれてから今までを知らなければ、考え方や姿勢は読めないんだよ。」と言われてとても納得したのを覚えています。

 

この時の経験が今も僕のマネジメントには活きており、新しい組織に異動したとき、新しいメンバーが参加した時にはできる限り細かく部下の出生や家族構成から聞くようにしています。そうすることで、仕事への姿勢やマインドなど傾向がわかります。今では部下の人数も増えてしまったので、一人ひとり細かくはできていませんが、できる限り知るようにしています。

 

2.なぜ必要か

僕の先輩が教えてくれた「仕事を始めてからの数年の状況だけではその人は計り知れない。生まれてから今までを知らなければ、考え方や姿勢は読めないんだよ。」がすべてです。

人生において仕事は大きなウェイトを占めます。人生は起きている時間で2/3とすると、仕事している時間は多くの方が1/3以上は占めると思います。ただ、勿論仕事だけが人生ではありません。そこには趣味の時間や友達や恋人、家族との時間があります。そのすべてを経て、人間は成り立っているので、仕事の側面だけで部下を判断することは僕はおそらく難しいと考えています。

僕の考えは、できうる限り相手のバックボーンを知った上でコミュニーケーションを取る、です。どういう世界を見てきたかでその子の視野がなんとなくわかります。そこに違うエッセンスや相手が経験してきたことになぞらえて回答することで伝わりやすくなると考えています。

そのためには仕事だけの範囲での把握では足りないのです。生まれてきてからのその人の見てきた世界が知りたいのです。

 

3.何を、どんな場面で聞いたらいいのか

出生からヒアリングするのはなかなか業務中に行うのは難しいと思います。本格的に聞き出したら時間はいくらあっても足りません。

そこで僕は1on1(ワンオンワン)を月1回定例で設けて聞くようにしています。導入されている方も多いと思いますが、詰まる所の個別面談です。年間や半期の目標設定や進捗確認、業務を行うにあたっての状況や所感の共有を目的に開催しています。

タスクの進捗は勿論ですが、チームの雰囲気や人間関係が良好かなど、雑談も交えて話します。僕はこの場を借りて、まずは相手のことを聞きます。飲み会の場でも構わないと思いますが、飲み会だと飲み会で聞かれたことから出てこず、相手が仕事に反映する意識が生まれにくいと考えています。ついつい熱量が上がり、自分自身が説教臭くなったり、ヒアリングに徹することができなくなってしまうケースもあるのでシラフをオススメします。

よく面談初心者から何を話したらいいかわからないと相談をもらうことがあります。僕はそのときは「まずは相手を知りなさい」と伝えます。ヒアリングに徹し、向こうの生い立ちを聞くことで自然と話題が出来上がってきます。それでいいんです。肩肘張らず、向き合うこと、ここからがスタートになります。

「●●は趣味が××って聞いたけど、学生時代からやってるの?」
「●●は普段から集中力あるよね。何で身につけたの?」
こんな気軽な雑談から始めてみてはいかがでしょうか。

 

4.どう活きてくるか

繰り返しになってしまいますが、「仕事を始めてからの数年の状況だけではその人は計り知れない。生まれてから今までを知らなければ、考え方や姿勢は読めないんだよ。」に尽きます。

人生は人それぞれなので、その人の考え方や姿勢はその人の経験に紐付きます。何かを教える、伝えるといったときには、その背景を知っているかどうかで教え方、伝え方も変わってきます。

例えば、部下がミスをしてしまった時に、ただその事象に対処できなかった今だけを見て叱責するのか、ミスの本質を見極め、事象の経緯からその部下の姿勢やマインドで知らなかったことを指摘し修正できるかで、こちらの伝え方も相手の受け取り方も変化します。部下をバックボーンから理解することで、その人間にあった指導ができると考えています。

また、副次的な効果もあります。部下からすると、この人はここまで自分のことを把握してくれているという安心感があります。僕も先輩に実際に安心感を覚えましたし、部下からも「そこまで聞いてくれる上司は初めてです」と衝撃とともに安堵感を覚えると言われます。その関係性がより踏み込んだ関係性に繋がり、より強固なリレーションを構築することができます。

 

5.個別アプローチで気づきを与えよう

僕がマネジメントで意識していることの一つに「気づきを与える」があります。

 

部下がそれぞれ違うようにマネジメントのやり方も一人ひとり異なります。相手の目からウロコを何枚も出させないことには人はなかなか変化しません。一辺倒なコミュニケーションではなく、様々な角度からの個別の対話に気づきはあるものです。仕事だけの断片だけではなかなか見えてこないその人のバックボーンは「出生から知る」ことで把握してみてはいかがでしょうか。