飛んではやぶさ君の雑記ブログ

鳥が高い空を飛ぶように、魚が自由に泳ぐように、自分らしい人生を描くためにビジネスマインドやスキルアップ、趣味(旅行や写真)について書いています。

【ただの旅行記】航空券・ホテル手配のみで行くクロアチア旅行(スプリット編)

こんにちは、飛んではやぶさ君です。前回に引き続き旅行の記事をアップしました。旅行の行き先で悩んでいる方、ぜひ参考にしてみてください。

 

海外航空券は旅工房

 

 

2011/2/5~2/12

 

 

年に一度の仕事の長期休みを使って、念願だったクロアチアに行ってきました。目指すは、クロアチア最南端のドブロヴニクという世界遺産。あの「魔女の宅急便」のモデルとなった街を最終目的地として、男ふたりの珍道中が始まります。全5都市を巡った旅行の模様を書いていきます。

 

●首都ザグレブ編

★プリトヴィッチェ編

●ザダル編

★スプリット編

★ドブロヴニク前編

★ドブロヴニク後編

★…世界遺産


それではいってみましょう。

「ケッ、ケッ!気取ってやんの!」(byジジ)

 

 

2/8 いざスプリットへ 第2の世界遺産


偶然にも立ち寄れたザダル。そのゆっくりと流れる時間と人の優しさの余韻に浸っていると、10時発のバスはやってきました。ここまで来たら慣れたもので、バスチケットのほかに7KN(クーナ 1KN=約17円※当時)を払い、キャリーバックを預けて車内へ乗り込みました。

ここからアドリア海の海岸線を進みます。その景色は、スプリットに向かうどのルートよりも綺麗だと言います。窓際でガラスが綺麗な席に座り、カメラを構えていざ出発。2時間半ほどのバスの移動が始まりました。

 

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なかなか上手くは撮れませんでしたが、噂に負けず劣らない景色に僕は釘づけになっていました。海岸線が突き出したり、湾になっていたり、景色が変わるたびに写真を撮っていました。燦燦と光る太陽が時々目を塞ぎますが、ファインダー越しの一瞬の景色を捉えようとすっかり夢中になっていました。

 

気付けば、クロアチアも随分南下してきました。地図を思い浮かべながら、暖かくなる気温とともにここまで旅を続けられてきた自分たちを思うと、自然と気持ちが高揚しました。日本にいたときに二の足を踏んでいた時間がもったいなかったなと感じていました。何事も飛び込んでみなければわからないものです。

  

 

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気付くと、この旅で最も人口の多い都市、スプリットに近づいていました。バスの窓から覗くと学生だろうか、若い人がたくさんいました。どうやら高校や大学があるようで、賑やかな雰囲気がありました。心なしか、全員がクロアチア美人、イケメンに見えます。今までの都市にない喧騒に飲まれていたのかもしれません。バスは徐々に速度を落とし、バスターミナルに到着しました。降り立った僕たちの目には一面に広がる海と港、そしてフェリー乗り場の看板や出店、人々の賑わいが飛び込んできました。ザダルのゆっくりとした空気とは異なる雰囲気がありました。


僕らはまずは、ツアーデスクへ。この日も宿を押さえていなかったので、まずは確保のために動き出しました。

 

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前日のザダルでの経験を生かして、この日はスムーズにプライベートルームを押さえることができました。ツアーデスクのスタッフは親切で、中心街に近い良い宿を紹介してくれました。

 

スプリットは、街の中心である旧市街地が世界遺産ローマ皇帝ディオクレティアヌスの宮殿がそのまま旧市街地となった珍しい起源をもつ街です。その旧市街地から、歩いて5分ほどの場所にこの日泊まる宿がありました。

 

ツアーデスクの紹介でそこに向かうと、キレイな女性が立っていました。部屋の中に案内してもらうと、「チェックアウトのときは、鍵をポストに入れていってね」と言い残すと、さっさと行ってしまいました。随分とあっさりしているなと思ったのを覚えています。部屋に入ると、そのクオリティの高さに驚きました。キッチンも完備されており、バスルームも部屋の中にあるという充実ぶり。この設備で一泊¥3000を切るのだからお得感がありました。部屋の中でまったりしたい気持ちもありましたが、時刻は午後2時を回っていたのもあり、10分ほど休憩してすぐに宿を出ることにしました。

 

 

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まず向かったのは、郵便局。相方の彼女にポストカードを送るため、少しばかり寄り道をしました。昼食を食べる時間はもったいないので、パン屋で¥50ばかりのクロワッサンをひとつ購入して、マルヤンの丘という旧市街地を一望できる場所に向かいました。

 

今までの都市に比べ観光地の色が濃く、様々な人種の方が通りを歩いています。途中、路上でギターを弾く男とその音色に誘われて、チョコチョコと踊るかわいらしい男の子がいました。とっても癒されるその愛くるしさに、後ろ髪を引かれながらも先に進むことにしました。港沿いにほんの3分ほど歩くと、上り坂の閑静な住宅街が現れました。個人宅の玄関先に入ってしまうのではないかと思うほど、所狭しと並ぶ家の脇の階段を登り続けます。

 

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この先に目的地があるのかと疑心暗鬼のまま歩きます。木々のアーチの中を階段が伸びて、その先は90度の曲がり角。奥まで行かないと先があるのかどうかもわからない道が続きます。すでに太陽は真上を通り過ぎ、少し斜めから木々の間を通って石段を照らします。まるで、トトロに会いに行くまでにメイが通る木のトンネルのようでした。深緑を感じる場所はただそこにいるだけで心が躍ります。


石段を登り、軽く息が上がってきたころ、展望台が見えてきました。アーチを抜けると、クロアチア最大の港町が眼前に広がりました。空と海の青と木々の緑、町並みのオレンジがバランスよくそこにあって、まさに風光明媚。海から吹く風が息の上がった身体には心地よく、自然と深呼吸をしていました。

 

丘の上には、オープンテラスのカフェがあり、現地のカップルやレディーが思い思いの時間を過ごしていました。しばらく絵画にも似た景色を堪能し、丘を下りることにしました。

 

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干してある洗濯物や掃除機の音など、現地の生活の片りんが住宅地にはたくさん。横目で感じながら中心街に戻ってきました。港を臨む広場は、まっすぐと奥まで見渡すことができ、建物に沿ってオープンテラスのカフェが隙間なく並んでいます。そこに座る人たちは実にバラエティ豊か。カップルのデートや賑わう女子会、スーツの男性の商談、熟練夫婦のお洒落なブレイクなど、どんな話をしているかはわかりませんがその音は賑わいを奏でていました。そこに子どもたちの無邪気に遊ぶ姿が加わります。石畳をキックボードで苦労しながら滑ったり、親に買ってもらった風船を嬉しそうに振り回す姿など、夕暮れの町は昼間とはまた違うハーモニーを奏でていました。 

 

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僕たちは、世界遺産である旧市街地に入りました。正面には地下への階段があり、そのまま進むと広場が広がり、お土産屋が軒を連ねていました。僕たち以外にお客さんがおらず、スタッフからの視線が突き刺さります。かわいいしおりやメモ帳があったので、
家族用に少し買ってそそくさと出口に向かいました。


階段を上がると、スプリットの景観を象徴する大聖堂が目の前に現れます。かなり顔を上げないとてっぺんまで視界に入らないほど鐘楼は眼前に聳え立ちます。オフシーズンなのか、入口は鉄格子で塞がれており、入ることができませんでした。残念。

 

旧市街地はそこまで広くないので、隅々まで歩くことにしました。建物と建物の間の日陰を迷路のように進みます。看板が小さすぎるチョコレート屋や表からは何を売っているのかわからないお土産屋など、進めば進むほど発見があるそんな場所にワクワクは止まるはずもありませんでした。寄るところ寄るところで衝動的に買い物をするものだから、荷物は徐々に膨らんでいきました。

 

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歩みを重ねるほど写真も増えていきました。アングルを試行錯誤していると相方が待ちぼうけ、その繰り返しでした。

 

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旧市街地の攻略に夢中になっていると、夕暮れの町は夜の町へと変化していました。歩き疲れた僕たちは、オープンカフェで休憩しようと港に戻ってきました。見渡すとテラスのテーブルはすべて片づけられており、カフェはレストランへと、夜の開店準備を進めていました。僕らは仕方なく港のベンチに座ることにしました。

 

まわりを見ると、イチャつくカップルや本を読む女性、ワイワイ騒ぐおじさんたちなど、先ほどとはまた違った賑わいを見せていました。人が減った分、思い思いに過ごす人たちの様子がより鮮明に映ります。僕らは酷使した足を休めつつ、景色なのか人なのか、マジックアワーのグラデーションの曖昧なところを見るように黄昏ていました。

(そういえば、スプリットに来て撮りたい写真があったな)

 

ガイドブックに載っていた写真を撮りたいと思いだした僕はある場所に向かいました。

 

その写真のスポットに向かう途中、恐いお兄さん達がたむろしていてビクビク、カップルがたくさんいてドキドキ。地元でも人気のスポットらしく多くの人が集まっていました。その場所に到着すると、思わず息を飲みました。旧市街地を一望する景色が眼前に広がります。

 

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港から突き出す堤防がその撮影スポットです。町の光が水面に反射して、地面を境に線対象になる町並み。目の前を小さな船が通ると、波の波紋が反射した光をユラユラ揺らします。この日は月が浮かび、それがまた幻想的な景色を彩っていました。スプリットに来たいと思ったのはこの写真を見たから。嘘のような絵のような景色は確かにそこにありました。 

 

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時間はまだ6時半でしたが、昼食はクロワッサンひとつだけだったこともありお腹のサイレンが鳴りました。あたりもすっかり暗くなり、海風も肌寒くなってきたので夕食を食べにレストランへ向かうことにしました。

 

堤防のすぐ近くにある「ファイフ」というお店に入りました。そんなに大きくはない店内に入ると、女性のおかみさんさんが接客してくれました。店内とテラスを選ぶことができたので、テラスを選び、少し肌寒さを感じながらも温かい料理を待つことにしました。まわりを見ると、地元の人が多く来店しており、お酒を飲みながらガヤガヤとした賑わいを見せていました。ガイドブックにも「かなりリーズナブル」という表記があったので、人気の理由を伺い知ることができました。

 

オーダーしたのは「プロウデ」というクロアチアの郷土料理。魚とトマトで煮込んだ料理で、ここでは乾燥したタラが使われていました。ビールを片手に冷えてきたところに簡素なボウルによそわれた「プロウデ」が絶妙なタイミングでやってきました。

 

「旨い…」


干物のタラとジャガイモとトマトベースのスープが絶妙に絡んで、冷えた身体に染み渡ります。値段の割に量が多く、味は適度な塩気なので何杯飲んでも飽きがきません。気付けば、鼻水を垂らしながら最後の一滴までスープを飲み干していました。この旅で一番美味しかったと言える料理でした。クロアチアに行くことがあったら、絶対おすすめです。

 

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食事を終えて8時前。夜の治安が不安だったので、早めに宿に戻ることにしました。若い人が多い町ですし、安全が第一。相方と意見が一致したので、宿への帰路はなるべく明るい道を辿ることにしました。ただ、何もない景色よりも名所を見ながら歩きたかったので、先ほどの旧市街地の鐘楼を経由。そこで偶然あるお店を見つけました。「クロアタ」というネクタイのお店です。

 

クロアチアはネクタイ発祥の地と言われています。折角なので発祥の地で買わない手はないと考え、店内へ。そこには数多くの色鮮やかなネクタイが並んでいました。店員に薦められる中で、お土産を含めトータル3本のネクタイを購入。それなりの金額にはなったが今でもいい買い物をしたと思っています。

 

お土産で膨らんだバックを背負い宿に戻ってきました。そのまま倒れこみ、天井を見ながら呆けます。しばらく経って、相方と次の最終目的地「ドブロヴニク」の話に。次の日はいよいよ朝8時のバスで第3の世界遺産かつこの旅のメインディッシュに向かいます。一番行きたかった場所に思いを馳せながら、気付けば僕らは眠っていました。


(そう、やはりこの宿もシャワーはお湯は出ませんでした。寒い…)

 

 

次回「【ただの旅行記】航空券・ホテル手配のみで行くクロアチア旅行(ドブロヴニク前編)」にて書かせていただきます。

 

tonde-hayabusakun.hatenablog.com

 

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海外旅行の醍醐味の一つに、自分で旅をしている感。地図を見ながら自分で決めて進んでいる感があると思っています。このクロアチアの旅でその充実感を日々感じていました。もしあなたが旅行に行きたい、新しい感性に触れたいということであればぜひ航空券を手配して計画してみるのはいかがでしょうか。

 

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